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サウジアラビアとイランはなぜ敵対するのか わかりやすく解説【1分地政学】

サウジアラビアとイランの仲が悪いというニューるをよく見るし、暗殺や紛争もあるみたいだけどどうしてそこまで関係が悪化しているんだろう?

きっと何か深い理由があるに違いない!誰か教えて!

今回はサウジアラビアとイランがめちゃくちゃ仲が悪い理由について、地政学的な観点からわかりやすく説明していきます。

宗教的に対立している

まず決定的などうしようもない対立の原因が、宗教です。

同じ地方に位置してどちらもイスラム教国なのですが、宗派異なります。サウジアラビアはアラブ人国家でアラビア語を話します。そして宗派は、スンナ派です。対してイランは、イラン人国家で、ペルシア語を話し、シーア派です。

同じ宗教なのに敵対するの?と思われるかもしれませんが、宗派が異なれば考え方、解釈の仕方が異なります。そもそもは1つの宗教だったので対立しなければならないほど、この2つの宗派には溝があるということです。カトリックとプロテスタントも分裂してしまった例ですね。

スンナ派とシーア派の違いをざっくり言うと、スンナ派はイスラム教徒の90%を占めています。信仰のよりどころはコーラン(教典)のみとなっています。シーア派は少数で10%ほどしかおらず、信仰のよりどころはイマームと呼ばれる預言者の直系になります。シーア派のほとんどがイランの国民です。

地理的に対立している

イランとサウジアラビアが敵対する2つ目の理由が地理的な問題です。上の地図を見てみましょう。

イランとサウジアラビアはペルシャ湾を挟んで向かいに位置していることがわかります。そしてサウジアラビアの国家としての利益の大半を占める石油田もこのペルシャ湾岸にあります。この資源をサウジアラビアはイランから守る必要があり、緊張状態が続いているのです。

イランがもペルシャ湾からアラビア海に出るためのシーレーン(地図上の赤い矢印)をつぶしてしまったら、サウジアラビアは石油を輸出することができなくなり、国家として危機に陥ります。西側の紅海は港を整備するのに適した地形ではなく、サウジアラビアへの玄関口は実質ペルシャ湾のみなのです。

サウジアラビアは親米国

サウジアラビアが親米国であるという話はよく聞くかもしれませんが、この理由は敵の敵の見方だからなのです。

アメリカもイランを敵対しており、2020年9月現在でもトランプ大統領は、依頼に対しても経済制裁を再開すべきだと主張しております。(残念ながら他国からの反対にあっていますが)

サウジアラビアは、同じようにイランと対立関係にあるアメリカと仲良くすることによってイラン包囲網を作ろうとしています。その為、アメリカがイランと敵対しているうちはサウジアラビアは親米国なのです。

日本にも地政学的なリスクがある!

ここまでサウジアラビアがイランと対立する理由について、説明していきましたが実はこの対立は日本に無縁のわけではありません。

なぜなら日本の最大の石油輸入元はサウジアラビアだからです。2019年の統計では輸入された約40%の石油がサウジアラビアからとなっています。(2位はアラブ首長国連邦で約25%)

もしイランが対サウジアラビアへの攻撃としてペルシャ湾の封鎖へ踏み切った場合、日本への65%の石油が輸入できなくなることを意味しています。実際には他国から輸入する流れが強まるとは思いますが、石油の供給量が減るので大幅な原油高となるでしょう。石油製品が値上がりし、生活に影響を与えることは確実です。

このように地政学を学ぶことで、他国のニュースから自分たちの生活へ影響が及ぶリスクなどに敏感になる力がつきます。もし、地政学に興味を持った方は下記にリンクを貼った本がわかりすくおススメです。

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